ニューヨーク マンハッタン 7/21(金)
『ザ・ドラウズィー・シャペロン』がブライアント・パークにやってきました。今年
2006年のドラマデスク賞の最優秀作品賞であります。
トニー賞では、
最優秀ミュージカル助演女優賞
ベス・リーヴェル
最優秀ミュージカル脚本賞
ボブ・マーティンとドン・マッケラー
最優秀オリジナル・スコア(作曲/作詞)
作詞・作曲:リサ・ラムバート&グレグ・モリソン
などの受賞があり、今年彗星のごとく現れて、2006年度会場の笑いを一番さらったミュージカルがこちら!『ザ・ドラウズィー・シャペロン』でございますぅ。2002年にトニー賞の『モダン・ミリー』で最優秀主演女優賞を受賞したサットン・フォスターが見事な歌声にダンスを披露しており、現在のブロードウェイの若手女優の先頭を歩いているサットン・フォスターを見ずしてブロードウェイを語るな!なんつって、かなぁり個人的趣味かもしれませんが、それはそれは素晴らしい女優さんなのであります。。。
で、物語はというと…。
マン・イン・チェアと呼ばれている、それはそれはミュージカルお宅、ミュージカル中毒の男が3時間を越えるミュージカルは嫌いだ!とミュージカルについてあれこれ語るところから始まります。(このミュージカルはノンストップの1時間45分)
彼のお気に入りのレコード盤に針を落とすと、いきなり1928年の『ザ・ドラウズィー・シャペロン』の世界へと舞台が変りますぅ。
ブロードウェイの大人気女優の
ジャネット(Sutton Fosterですが、この日はAngela Pupelloが演じましたです)は結婚してこの世界から引退したぁい!と考えているのですが、その結婚したい相手は、偶然の出会いで恋をしてしまい実は彼の考えていることがわかっているわけもなく、その結婚相手ジョージの愛情を確かめようと、ジャネットはある作戦をたてるわけであります。ジャネットはジョージに目隠しをし、自分であることを隠し話しかけます。「私はフランス人でミミっていうの」とジョージにキスをせがむのでした。ジャネットとの結婚式を控えているジョージは頭ではいけないと知りつつ、ミミ(ジャネット扮する)とキスをしてしまうジョージ。ジャネットはかなぁりピュアが入っておりまして、ミミ=ジャネットですから、ジャネットは許せるわけもなく…。
一方、ジャネットが引退をされたら困るのがプロデューサー。
あの手この手を画策します。
この舞台に投資をしたギャングへの返金もしなければならなくなるし、ジャネットが結婚をして引退してしまったら、自分の生活も一片に困ることになるわけです。
なんとか阻止せねば!
舞台の進行の間中、このマン・イン・チェアがウロウロ中にまじってはあれこれ語ります。
トニー賞では13部門にノミネートされ、会場は爆笑の渦のミュージカル。
マン・イン・チェアの登場!そして、こちらはジャネット。
サットン・フォスターではなくて個人的にはかなぁり残念。でも、アンダースタディーの女優さんだってブロードウェイは実力者揃いですから^^。
マン・イン・チェアーは物語の進行中どんどん入り込んで舞台をストップさせ自分のコメントを言いまくりますですぅ。が、これが場内爆笑になる…英語がわからないと厳しいでしゅ。けれど、セットは大幅に変るようには出来ておらず、マン・イン・チェアーのお部屋で『ザ・ドラウズィー・シャペロン』のミュージカルが始まるという流れなので土台はずっと彼のお部屋の中なのです。それでも、こまごまとベッドが壁に入り込んだり、ソファーを持ち込んだり移動がなされ、お部屋であることを感じさせずに『ザ・ドラウズィー・シャペロン』の古きミュージカルを見れるというセットチェンジ。
衣装はジャネットが次々と早替えをしたり、豪華衣装で楽しませてくれ、ダンスも歌も実力者揃いの素晴らしいミュージカルなので視覚的にも楽しめる作品ですぞ!インターミッションなしの1時間45分。会場の笑いについていけなくても大丈夫!見どころは沢山ありますです。が、あらすじを知っていれば尚楽し^^。
オープニングNoは
♪Fancy Dress♪
キャスト全員が順々に登場し歌います。
そして『ザ・ドラウズィー・シャペロン』のミュージカルのドラウズィー・シャペロンBeth Leavelこれでもか!という声量を披露してくださいました。しかも、めちゃユニークなキャラなのでその歌う喋る姿を見ているだけでもついつい笑ってしまうというキャラ。
♪As We Stumble Along♪
ドラウズィー・シャペロンとAldolpho(Danny Burstein)。
この二人を観ているとこのミュージカルはコメディーでしょう〜。と言いたくなる(^^ゞ。
♪I Am Aldolpho♪
そして、ギャングスター!この方々とっても小柄でらっしゃるのですが、チョコマカ動く姿がまた楽しいのであります。
♪Toledo Surprize♪
この狂喜乱舞状態の皆様。この写真の数々ご覧になっていると殆ど喜劇ですよね。ブロードウェイのマークは喜劇と悲劇の顔が必ず描かれてますが、まさしく喜劇!と私は言いたいぃ〜。
♪As We Stumble Along♪
マン・イン・チェア演じるBob Maetinは気さくなお兄様でございました。でも、、それにしても、ブロードウェイの役者さんはファンを大事にしますよねぇ。サインを求める人写真を求める人が全部終わるまで相手をしてくださいます。彼もそんな一人でした^^。舞台に出ている方は役者、オーケストラ、スタッフ(アッシャーまでを含めて)、そしてオーディエンスと全てが揃って成り立っていることをよぉくご存知なんですよね。
いやぁ〜来週から帰国しますが、昨日の分はまたおいおい全部ご紹介しますねぇ〜。なんか最近ブロードウェイの事を書いてもクリックしてくださっているのを感じ、かなぁり嬉しい日々ですぅ。ブライアント・パークでKIYOねえブログ楽しみに見てますって声をかけてくださった方々、ありがとうございますぅ。来週からブライアント・パークinブロードウェイ見れないのが残念ですが、日本でもあちこちから更新しますのでまたKIYOねえブログに遊びに来てくださいねぇ。
今日はリンカンセンターフェスティバル2006の中のSaburo Teshigawaraの公演
『Bones in Pages』観て来ますぅ。帰国寸前まで…アワアワしてそうですが、楽しみな週末です。ではでは。